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植民地朝鮮と日本 書評

 嫌韓ブームの中で、自分の立ち位置がだんだん右寄りになっているので、ちょっと視点を変えようかと在日の方であろう著者の本を取ってみた。だが、読み進むにつれて、このような思想の持ち主が国公立大学の教授でいること、あるいは学者を名乗っていることに疑問を覚えた。様々なデータを修飾する大げさな形容詞や悪意とも取れる皮肉などがとても気になった。
 私自身、歴史の専門家でもなく、基本的な知識が欠落しているとは思うが、一般的な日本人?として、読んでいて疑問に思った事をいくつか述べたいと思う。

1・そもそも朝鮮は植民地だったのだろうか? 日本史では【併合】という言葉を使っているが、今ひとつその区別がつかない。欧米列強がアジアやアフリカで行った植民地政策と同じようなものだったのだろうか? 植民地という言葉からイメージするのは、その土地の冨をあらゆる方法で搾取することだと思う。そうやって植民地はどんどん疲弊していったはずだ。教育振興などアフリカで行っていたんだろうか? 少なくとも、イギリスの王室の親族がアフリカやインドあたりの王族と結婚するなんて話は政略結婚であろうと聞いたことがないのだが・・・

2・著者によると日本と併合されていた期間は民衆は経済的に苦しみ、自由もかなり制限されていたらしいが、当時の日本の民衆は豊かで自由を謳歌していたのだろうか? なんとなく、本を読んでいると、当時の朝鮮社会と現代社会を比較しているように思えてならない。また、それ以前の李氏朝鮮時代はそんなに良かったんだろうか?

3・政治に対して過大な幻想を抱いてはいないだろうか? そもそも政治というのはいつの時代にもどこの世界でも、たいしたことはない。とんでもない政治家が登場して、とんでもない政策が出てきたりする。まあ、プラスマイナスで、ややプラスかなというのが相場である。したがって、法律や政策など突っ込みどころは満載である。だがら、負の政策について個別に列挙していくのはフェアでは無いと思う。例えば、あの時代に特定機密保護法案なんかが成立していたら、それこそ1000年文句を言われているだろう。

 最後に、本を読んで思わず突っ込みを入れてしまったところを2,3上げておこう。
相手の文章を都合良く引用するのはアンフェアですが、個人のブログですからお許しを。

p12 総督府がまず力を入れたのが、土地調査事業である。重層的な土地所有を解消し、個人の土地所有権を決定した。当初予想より1.6倍になり近代的土地所有が確立された。調査は地主有利ですすめられ、紛争地域は0.5%に上った。
    → 0.5%ってそんなにおおいのかなあ?
p15 総督府は米の優良品種を奨励して、普及率は65%で日本への移出は5年間で3倍になった。だが、奨励なるものが、暴力的な強制であった。優良品種の導入や耕種技術の改善、肥料の使用など画一性を持って行った。
    → う~ん、どこが悪いのか分からない。

p40 三月一日が訪れた。しかし、肝心な民族代表は現れる気配がない。学生らが来園を康太が意外なことに拒絶した。
    → 日本で留学している人々が独立を叫ぶ、そして代表は来ない。民衆と両班?

p59 新政務総監の一行は思わぬ歓迎を受けた。南大門駅頭で爆弾を投下されたのである。
    → これはいくら何でも「思わぬ歓迎」ではないでしょう。

 などと、つらつら考えながら読んでいました。
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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

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Author:Banana fish
村上春樹をこよなく愛する者です。タイトルは「風の歌を聴け」に出てくる台詞から引用しました。タイトル通りにありふれた現実と美しい映画や文学について書いていきます。

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