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大阪都構想


 大阪都構想が僅差で敗れた。二者択一の実にシンプルな住民投票であった。だが、どれだけの人がその構想の内容をしっかり理解していたのだろうか?いや、そもそもこういった内容を有権者一人一人が理解できるものなのだろうか?
 小選挙区導入とともに、選挙がとてもシンプルになってきたように思う。郵政の民営化の是非、民主党か自民党か、アベノミクスの是非というようにイエスかノーで答えれば良くなってきた。しかし、郵政民営化一つとっても、私自身良いのか悪いのか判断をすることができない。そもそもこういった複雑な問題を話し合うために知的レベルと専門性の高い人々を選挙で選ぶことが代議員制のメリットではなかったろうか。白紙委任というと極端すぎるが、有権者は人物を見て仕事を任せればよかった。これは一般の会社でも同じ事だ。あらゆる事に精通した上司など存在しない。彼らはそれぞれの仕事について、個々の能力に応じて部下に仕事を任せる。仕事内容に満足すれば、さらなる仕事を任せていく。
 我々は結果を判断することはできるが、選択肢を選ぶ能力は無い。『民意』などという耳障りの良い言葉がはやりであるが、衆愚の意見以外の何ものでも無い。地方選挙になればなるほど自己中心的な判断で投票したり、目先の利益だけを考えたり、地縁で判断する傾向がある。また、『箱物反対』『公務員削減』『教育改革』などといえば簡単になびいていく。有権者はそんなに馬鹿ではないと不愉快に感じる人もいるだろう。だが、繰り返しになるが、自治体の財務状況を把握し、今後十年の収支を予測し、最適解を見いだすなどということは無理である。民意とはそういったことに使われるべき言葉ではない。
別に橋下さんの肩を持つつもりは毛頭無い。ああいう人の元では仕事がやりづらいだろうし、彼の教育改革(おもに民間の導入)はほぼ失敗と言っていい。都構想もよく分からない。ただ、自治体の制度改革といったことを有権者の判断に委ねるのはどうなんだろうか?イギリスでもスコットランドの独立について住民投票が行われたし、来年以降に、EU離脱の住民投票も行われるらしい。その是非について、孫の世代まで考えた判断できるほどの有権者がどれほどいるんだろうか。
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Author:Banana fish
村上春樹をこよなく愛する者です。タイトルは「風の歌を聴け」に出てくる台詞から引用しました。タイトル通りにありふれた現実と美しい映画や文学について書いていきます。

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