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プリズム (ネタバレ)

 世田谷に古い洋館を構える資産家の岩本家に聡子は足を踏み入れた。美しい夫人から依頼されたのは、小学校4年生になる息子・修一の家庭教師。修一と打ち解け順調に仕事を続けていた聡子だが、ある日、屋敷の庭を散策中に、離れに住んでいるという謎の青年が現れる。青年はときに攻撃的で荒々しい言葉を吐き、聡子に挑みかかってきたかと思えば、数日後の再会では、陽気で人当たりが良く聡子を口説いてからかったり、かと思うと、知的で紳士然とした穏やかな態度で聡子との会話を楽しんだり……。会うたびに変化する青年の態度に困惑するが、屋敷の人間は皆その青年については口を硬く閉ざすのであった。次第に打ち解けていく青年と聡子。やがて、彼に隠された哀しい秘密を知った聡子はいつしか彼に惹かれはじめている自分に気づき、結ばれざる運命に翻弄される。

 「永遠のゼロ」の作者百田 尚樹さんの最新作である。この本に限らず、最近の小説は本当に読みやすい。伏線もなく、まっすぐエンディングまで行ってしまう。しかも、多重人格に関する説明的な台詞が多いし、半分くらい読むとラストが分かってしまうのも興ざめだ。そして、様々な交代人格から愛される主人公の女性の描写が甘い。美しいとしか表現できていないのも説得力に欠ける。プロットだけ考えて、あとはウィキペディアのコピペという印象もある少し安易な作品に仕上がってしまった。
 先日、読書が趣味という人と話をしたのだが、最新作というのはほとんど読まないそうだ。古典や古典になりそうな時間の経過に耐えた作品だけを選んで読んでいる。確かに新作というのは当たりはずれが多い。時間的制約の中で読書をするのであれば、そう言った読み方も必要かもしれない。
 ・・・と、思わせる作品です。

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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

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Banana  fish

Author:Banana fish
村上春樹をこよなく愛する者です。タイトルは「風の歌を聴け」に出てくる台詞から引用しました。タイトル通りにありふれた現実と美しい映画や文学について書いていきます。

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