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原発に思う

 原発についてはすでに様々な人が賛成・反対を表明し、その意見もほぼ出尽くしている気がする。私自身は脱原発の立場をとっているが、「原発に頼らなければ、日本の電力はまかなえない」とか、「当面は頼らざるを得ない」などという意見もかなりある。しかし、一般庶民の情報量ではそのことに関する真偽は分からない。次から次へと明らかになっていく事実を目の当たりにすると、世の中は一般人とは全く違った次元で動いていると言うことがよく分かる。
 ここ最近、二人の著名人の原発に対するスタンスを知る機会を得た。どちらの意見も納得できるとともに、ものの見方やとらえ方に感心してしまう。まず、一人目は福岡伸一さんである。生命活動の循環という視点で原発について考えている。

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 地球上のほとんどの生物は、植物の光合成によって地球上にとどめている太陽エネルギーを利用している。地球温暖化とは二酸化炭素の循環という視点で考えてみると、単に収支が合わなくなってしまったと考えることができる。つまり、大量に化石に燃料を使い二酸化炭素が増加していく一方で、自然をないがしろにして、木を伐採し続けたことによって吸収する量が減ってしまったのである。しかし、生命活動の循環の中でそれは解決できる問題である。
 だが、人類だけは生命現象との親和性が著しく低い核エネルギーに手を出してしまった。放射性物質は生命活動のなかで循環することもなく、とてつもない長い時間(半減期)放ち続ける。我々人類は地球上の生命としてのニッチ(分際)を超えてしまったのではないだろうか。
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 つまり、人類は禁断の実に手を出してしまったという考えである。
 一方、池田清彦さんもかなり似ている話をしている。格調高い福岡さんの話と比べるとかなり下世話な感じがするのが彼の特徴である。

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 原発のコストが安いなんていう話は大嘘で、いくつものからくりがある。火力発電所は現在能力の40%位しか稼働させていない。フル回転させれば、コストの計算はかなり安くなる。さらに、使わなくなったときはほっとけばいいから処分費はほとんどゼロである。一方で原発は廃炉に莫大な費用がかかり、ウランもあと100年くらいしか使えない。プルトニウムも高速増殖炉で再び使うなどと言っても、いまだ世界でどこも成功してはいない。要するに不可能なのである。これを捨てるのにどれだけお金がかかるのかも計算に入っていない。処分できないゴミを排出する原発をこれからも使うのは難しい。だいたい、福井県が日本一幸せなどといえるのは原発による雇用と補助金のおかげなんだ。
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 どちらも、思わずうなずいてしまう意見である。
 我々はごくごく限られた、そしてかなり恣意的に操作された情報だけを得ている事を自覚しなければならない。その情報に基づいた判断というのは、かなりの部分で間違っている可能性がある。上記の池田さんの話に出てくる情報も本当に正しい情報なのか確認する術はない。だが、そのことを自覚してあらゆる角度から物事を眺め、考える姿勢は保っていかなければならないと思う。少なくとも福島の原発事故によって情報操作のほころびが垣間見られたことは、プラスに考えて行くべきだと思う。
 
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テーマ : 政治・時事問題
ジャンル : 政治・経済

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Author:Banana fish
村上春樹をこよなく愛する者です。タイトルは「風の歌を聴け」に出てくる台詞から引用しました。タイトル通りにありふれた現実と美しい映画や文学について書いていきます。

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